Memories Off Another

 

第15話

 

 

「ふぃー、やっと昼休みかぁ・・・・・」

授業終了とともにグデッと机にうつ伏す。

「・・・・・・お前、休み時間全部寝てたな」

感心してるのか呆れてるのか微妙な表情で(たぶん後者だと思うが)相沢が振り返る。

「あぁ、眠いから寝る。極めて自然な行為だ。流石に昼休みまでは寝てらんないが」

何故なら飯を食べないと午後が持たん。

「と、いうわけで俺は昼飯を調達してくる。お前は?」

「今日は弁当。さっさと行ってこい」

そういって相沢は虫でも払うかのように手を振る。

ちっ、友達甲斐のない奴め。

 

 

 

 

 

 

「相変わらず盛況だこと・・・・・・」

購買はいつものように戦場と化していた。かったりぃ。

「小夜美さん、いつものよろしく」

「お、来たね。今日の約束、忘れてないよね?」

「もちろん、と、いうわけでパンお願いします」

本音で言うと忘れたいというか、なかったことにしたいが今後のことを考えるとそういうわけにもいかない。

「よろしい、はい」

俺は小夜美さんからパンを受け取るといつもどおり代金を手渡した。

「毎度ありー♪放課後よろしくね」

「了解。じゃ、後で」

さて、今日はどこで食うかな。

・・・・・・・窓から空を見上げる。

眠気覚ましに屋上で陽に当たってくるか。

 

 

 

うん、飯はやっぱりこうやってゆっくりと食べるに限るな。

何気なく辺りを見回すと、少し離れたベンチで話している一組の男女が目に入った。

あれは智也と・・・・・・誰だっけ?

どこかで見たようなショートカットの女の子と話している。

とか思ってたらいきない智也がくるっと反転。

しかし女の子がガシッっとその腕を掴んで逃がさない。

・・・・・いったい何をやってるんだか。

そのまま眺めてるとなにやら話し合ってる。

ポーズとか見てると女の子が智也に何かを頼んでるようにも見えるが・・・。

「・・・・・・・」

何気なくこちらを見た智也と目が合った。

嫌な予感がして瞬時に目を逸らす。

・・・・・・・・・が遅かったらしい。

智也は女の子に何か話すと二人でずんずんこちらに歩いてくる。

「俊、ちょっといいか?」

「断る」

即答した。

だが、智也は俺の返事をサラっと無視して女の子へと話を振る。

ちっ、手ごわい。

「あ、音羽さんこいつ天野俊一って言って一年の時のクラスメイト」

「音羽かおるです。どうも」

かおると名乗った女の子がペコリと頭を下げる。

「・・・・・・ども」

さすがにこちらは初対面だけに智也と同じ扱いをするわけにもいかず、軽く頭を下げ返す。

「・・・・・・で、さっきの件だけどこいつ一学期の期末で90点台取ったからさ、こいつも一緒に引き込めばいざというとき助かるだろ?」

「えっ、でも」

「いや、マテ。いきなり何の話だ、コラ」

わざわざ人のとこまで来て置いて何の説明もなしに置き去りにしやがりますか?

「いや、音羽さんって転校してきたばっかで数学とか習ってない範囲があるらしいんだ。それでオレが教えるって話になったんだが」

「それはやめたほうが良いと思う、マジで。こいつに教わるのは絶対に間違いだ」

心から本音で音羽さんに忠告する。

一時期今坂あたりは何か勘違いしてたが、智也の数学なんて常時赤点の瀬戸際だったはず。

そんな智也に教えを請うなんて自殺行為もいいとこだ

「・・・・・・そこまではっきり言われると腹が立つが、この際置いといて、だ。そこでお前の力を借りようということだ」

「・・・・・・は?」

「数学が得意なお前が一緒に勉強してくれれば困ったとき俺より力になれるだろ?」

「いや、なんでそこで俺なわけ?」

普通そういうのは同じクラスの奴に頼むものだと思うが。

わざわざ違うクラスで彼女の知らない人間を引き込む事もあるまい。

「都合よくこの場にいたからだ」

・・・・・・どんな理由だ、それは。

「それに、もし音羽さんが悪い成績だとしてもおまえのせいにできる」

「本音はそこかっ!」

「三上くん。別にそこまでしてもらわなくても・・・」

「まぁまぁ、ここはオレに任せて。俊、おまえは困ってる人間をそのまま見捨てる事が出来るのか?」

「できる」

「・・・・・・」

「・・・・・・」

0.1秒で即答してやった。

ポカンと呆気にとられた顔をする音羽さんと言葉に詰まる智也。

よし、今回の勝負は俺の勝ちだ。何の勝負だという突っ込みは受け付けない。

「ま、今回の話は別に俺が損するわけでもないしな。ワック一回のおまえのおごりで引き受けてやろう」

ちなみにワックというのは澄空駅前にあるファーストフードショップ「バーガーワック」の略称だ。

「待てッ!なんでそうなる?」

「・・・お前は困ってる人間を見捨てる事なんて出来ないんだろ?だったらワック一回分ぐらい大したことないよな?」

慌てふためく智也にニヤリと笑ってみせる。

「・・・・くっ、し、仕方ない。それで手を打とう」

「交渉成立、だな」

「・・・・・・天野くんて、面白い人なんだね」

「そいつぁ、どーも」

初対面の転校生に褒められてるのか良くわからん人物評を受けたところでチャイムが鳴る。

チャイムが鳴ったときに音羽さんがボソッと呟いた言葉は聞かなかったことにする。

「類は友を呼ぶ・・・・か」

 

 

 

 

とりあえず今日は俺が用事があるので俺の参戦は明日からという事でその場は切り上げた。

・・・・・・しかし、妙なことになったなぁ。

ついでに智也は知らないが別に俺は数学が得意というわけではない。

確かに期末で俺は96点を取った。それは事実だ。だが、何もテスト対策もせずに一学期の中間で赤点を取ったのもまた事実。

2年最初のテストということで補習は免れ、智也たちにも誤魔化したが赤点を取った事など人に言えるはずもない。

そんなわけで期末はしっかりと2日間を数学に時間割いて勉強した。ある意味死に物狂いでとった点数なのだ。

90点台なんて取った俺もびっくりだ。中間に比べて+70点。ここまでくると得意なのか不得意なのか自分でもわからん。

・・・・・・・普段から桧月のようにきっちりと授業を真面目に聞いて予習復習をすればそんなことをせずとも良いのかも知れんが。

ま、いいか。人に教えるのが得意というわけでもないが、きちんとテスト勉強する理由ができた。

今回は補習のピンチがかかるほどテストに不安はないから家でやるかどうか疑問だったし。

・・・・・・理由がなくてもテスト前ぐらいはきちんと勉強しとこうな、俺。

少しだけ反省。ほんの少しな。

 

 

 

 

 

本日の授業・HRともに全て終了――と、同時に机にうつ伏す。

「どうしたの?いつもならここから元気になるのに」

不思議そうな顔で俺の顔を覗き込んでくる桧月。

「いや、これから用事があるからすぐに帰れなくてかったるいなぁって」

「用事?何の?」

「購買部の手伝い。パンを取り置きしてもらってる代償」

「あぁ、前からたまにやってたよね」

納得したように頷く桧月。

「あれ?今は代理の人が入ったから取り置きできなくなったって智也が言ってたけど?」

「ああ、確かに最初はそうだったんだけど、この間から取り置きしてくれるようになったんだ」

「どうして?」

「・・・・・・多分、手伝いが欲しくなったんじゃないかなぁ。あの人、要領悪そうだし」

つり銭間違えまくりだったし、相当なおっちょこちょいだと思う。

「・・・・・・前から思ってたけど俊くんって思いっきり毒舌だよね」

「お褒めに預かり光栄だ」

「・・・・・・褒めてないってば・・・」

「そりゃ、残念」

いつまでもダベってもしょうがないので首を鳴らしながら立ち上がる。

「んじゃ、行ってくらぁ」

「うん、また明日ね」

 

 

 

 

 

「・・・・・・・とっと・・・・・・きゃっ」

購買部の前にたどり着くと大量の在庫に押しつぶされている小夜美さんがいた。

「・・・・・・楽しいすか?」

「た、楽しいわけでないでしょっ!早く助けてよ〜」

俺は無言でダンボールを片付けて小夜美さんを救出する。

「ありがとー、助かったよ、俊一くん」

「・・・・・・・・それはそうと、この在庫の山は何?」

ダンボールを所定の位置に戻しながら俺は呆然と呟いた。

かつてここまでの惨状を見たことがあるだろうか。いや、ない。

机には文字どおり伝票の山。

おばちゃんのときにも何度か手伝ってきたが、さすがにここまでは酷くなかった。

「あはは、ちょーと貯めちゃっすぎちゃってね」

「いや、これちょっとって言わないっす」

ここまでよくも溜め込んだというか、なんというかありえねぇ。

激しくやる気が萎えてくるぞ。

「さ、ちゃっちゃっとやっちゃいましょう。頼りにしてるからね、少年♪」

「はぁ・・・・・・了解」

かったる。心の中で呟きながらまずは伝票を拾い集める事から開始した。

 

 

「小夜美さんって大学生なの?」

「うん、そう。いわばビューリーホー女子大生ってとこね」

「・・・・・・?」

何それ・・・・って突っ込もうとしたが何かが引っかかった。

「どうしたの?」

「いや、なーんか心にひっかるものが・・・・」

ビューリーホー女子大生?うーん、どっかで聞いたことあったような・・・・。

えーっと、何だっけな・・・。TVとかじゃなくて、うーん。

「ちょっと、何悩んでるの?」

「あ」

ぽんと手の平を叩く。思い出した。

そう、あれは確か確か8月の半ばぐらいのころ。

「新聞の勧誘」

ビッと小夜美さんを指差した。

「へ?」

「小夜美さん夏休みに新聞の勧誘やってたでしょ?」

「え、なんで俊一くんがそんなこと知ってるの?え、え?」

「中目町の天野ってうちに勧誘しに来たでしょ」

「えっと、中目町の天野・・・・・・・?」

しばし考え込む小夜美さん。

「あーっ!!あの時の生意気で目つきの悪い高校生!」

うわっ、いきなり容赦のない言われようだ。

「小夜美さんこそあの時は如何わしくてしつこかったじゃないか」

「ちょ、しつれーねっ!誰が如何わしくてしつこいのよ?」

「いや、客観的に見たらそういう判断になると思うだけど。いきなりピンポン連打するし」

「あれはキミが人の話を聞こうとしなかったからでしょーに」

そうあれは8月のある日の事だった。

 

 

 

 

 

「はい?」

来客の知らせるインターホンが鳴り響き、渋々ながら応答した。

「あ、澄空新聞のものなんですけど」

「新聞は取る気はないので結構です」

即答し、受話器を置いた。

断るのなら有無を言わさず一方的に話を打ち切るのが一番だ。

いくら夏休みとはいえ、勧誘などに長々付き合うほど暇な俺ではない。

ゲームの続きを再開しようと自分の部屋に戻ろうとした。

 

ピピピピピピピンポンピンポーン!

 

 

途切れる間もなくやかましく鳴り響くインターホン。

「・・・・・・・・」

俺は無言のまま玄関のドアを開けた。

「お、話を聞くになってくれたかな?」

「・・・・・・何の真似だ」

ひたすらインターホーンを連打していた若い女の人に思いっきり敵意の篭った眼差しを向ける。

年は俺より2,3上といった感じの髪の長い人だった。

「人の話は最後まで聞きなさいって教わらなかった?ほんのちょっといいからビューリホー女子大生のお姉さんの話に付き合ってよ」

そう言ってしてやったりといった顔で笑うビューリーホーなんたら。

「あんたんとこのマニュアルは話を聞かせるためには相手を不快にさせてもいいのか」

それでは本末転倒だろうに。

「そこはほら、わたしの人徳ってやつでカバーするから」

「・・・・・・」

無言でドアを閉める俺。

「ちょ、ちょっと無言でドア閉めないっ!」

俺の動きを見るないなや、素早く足をドアの間へと滑り込ませてくる。

ちっ、手強い。

仕方なくドアを開けなおす

「で、用件は?」

ここは大人しく話を聞いたほうが良さそうだと判断した俺は不機嫌な顔を隠そうともせずそう切り出した。

「新聞とって」

「いりません」

再び即答。

「・・・・・・・」

「・・・・・・・」

沈黙。

「ほら、今ならこのお米券とビール券までつけちゃうよ?」

「結構です」

三度即答。

「しょうがないなぁ、少年。今ならこの野球のチケットまでつけちゃおう!もってけ!泥棒!」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・あ」

女の人の遥か後方を見上げて一言呟く。

「え、何?」

女の人が振り向いた瞬間に素早くドアを閉め鍵をかける。

「あ、こら、ちょっとーっ!!」

ドアの向こうで何か叫んでるが気にしない方向で。

「・・・・・・・・・!!・・・・よ!!」

聞こえない。俺には何も聞こえない。

多分に近所迷惑の気もするが俺のせいじゃない。

なにやら不穏なことを口走ってるような気もするが知らない。

そう言い聞かせて俺は自分の部屋に戻りヘッドホンをつけてゲームを再開した。

 

 

 

 

「・・・・・・・・・・はっ」

思い出して苦笑する。今の今まで忘れてたがもう笑うしかないって感じの出来事だ。

どうりで初めて購買で小夜美さんを見たときに見覚えがあるはずだ。

「まったく、あんな酷い対応されたのは生まれて初めてよ」

「俺もあんなたち悪い勧誘は生まれて初めてでしたが」

ジト目でにらみ合う二人。

「「・・・・・・・・・ぷっ」」

そして同時に二人して噴き出す。

「あはは、ま、済んだ事は綺麗に水に流してあげるわ。今こうして手伝ってもらってる事だしね」

「そりゃ、どーも。ま、こっちとしてはパンの確保さえしてもらえればこのぐらい、お安い御用ですけどね」

ちゃっちゃと手際良く伝票の整理を再開する。流石に過去何度かやってきただけに要領も掴んで最初の頃より大分スピードも上がってる。

ふと、小夜美さんのほうを見るとなにやら計算のとこでつまづいている。

「・・・・・・前から思ってたけど小夜美さん、数学苦手?」

「・・・・・・わかる?実は細かい計算とか苦手なのよねー」

あれだけ盛大にお釣りを間違えておいて実は何もないと思うんだが。

「俊一くんは?数学得意なの?」

「んー、微妙なとこ。好きではないけど苦手ってほどでもないんだよね」

「そうなの?」

「多分。まぁ、大まかな解き方は合っててもケアレスミスで点数落とす事は結構あるんだけど」

「あ、それならあたしと同じ。奇遇だねぇ」

・・・・・・奇遇とかそういう問題だろうか。

多分同じ間違いでもその頻度は段違いのような気もしなくもないがこれは黙っておこう。

 

 

 

結局その日は伝票の整理だけで在庫の山までは明日以降に繰越しとなった。

「ありがとーね、俊一くん。おかげで助かったわ。また今度よろしくね♪」

「できれば普段からまめに整理しておいてくれると助かるんですが」

いや、本当に。たった数日でここまで貯められるのはまずいって。

「あはは、男の子が細かい事気にしないの」

ダメだ、多分この人まったく反省してないっぽい。

「・・・・・・・・・ふぅ」

気づかれないように小さくため息をつく。やれやれ。

俺達が店じまいを始めよると、外から一人の男子生徒がダッシュで駆け込んできた。

「ちょっと待ったーっ!!ぜぇ・・・・ぜぇ・・・・ぜぇ・・・・」

よく見なくてもそれは信だ。

思いっきり息を切らしていかにも走り回ってましたって感じだ。

「何やってんの、お前」

「はぁ・・・はぁ・・・・お、俊か、いや、ちょっとサッカー部の紅白戦に混ぜてもらってたんだ。で、購買閉まる前に飲み物買いに来たってわけ」

テスト前だというのに元気な奴。

「小夜美さん、牛乳よろしくっ」

「はい、どーぞ」

小夜美さんから手渡された牛乳を腰に手を当てて一気飲みする信。

「ぷはーっ!やっぱ運動後の一杯は格別だねぇ」

「おまえ、凄く親父臭いのな」

「余計なお世話だ。おまえこそなんでここで何してるんだ?」

「在庫整理の手伝い。パンの取り置きをしてもらってる代償だ」

「ああ、そういうことね。店じまいしてるってことはもう終わりなんだろ?鞄取ってくるから一緒に帰ろうぜ」

「ああ、とっとと行って来い」

そのまま背を向ける信を見送って、作業を再開する。

「仲いいんだね」

「・・・・・・・ま、中学からの腐れ縁だし」

「信クンって結構かわいいよね」

「・・・・・・・かわいい・・・・ねぇ」

そういわれても。正直賛同しかねる。

信を知れば知るほど中身はそんなのとは程遠いことを思い知らされるだろう。

あれは只のお調子者というかバカだし。

「ま、面白い奴ではあるけどさ」

「ふーん、なるほどねぇ・・・・」

ニヤニヤしながら意味深な発言してくれる。

「なんか引っかかるなぁ」

「気にしない、気にしない。ね♪」

「よ、お待たせ。帰ろうぜ」

何か言い換えそうかと思ったところで信が戻ってきた。

「ああ。じゃ、小夜美さん、お先」

「はぁい、お疲れ様」

 

 

 

 

「小夜美さんっていいよなぁ・・・オトナって感じがするじゃん?」

「おまえって年上なら誰でもいいのか?」

以前から何度も聞かされた『憧れのお姉さん』の話を思い出す。

「人を節操なしみたいに言うなっ!おまえは小夜美さんに対してなんとも思わないのか?」

「そう言われてもねぇ・・・。俺はおまえみたいに万年発情期じゃないし」

「俊一くん・・・・キミはオレを犬か何かと勘違いしてないか?」

「いや、それは犬に失礼だろう」

「っておい、それはどういう意味だ!?」

「言葉どおりさ」

「はいはい、そーですか。彩花ちゃん一筋のおまえにはぶっ!!」

スパーンと信の顔面に裏拳を叩き込む。

「いってーなぁ。何すんだよ、いきなり」

鼻面を押さえて抗議する信に肩に手を置いて俺は忠告する。

「信くん。口は災いの元ってこと知ってるかな?今坂に中学時代のお前の悪行を全て晒しても構わんのだぞ?」

「バ、バカッ、な、なんでそこで唯笑ちゃんが出て来るんだよっ?オ、オレは別に・・・・」

あからさまにわかりやすい態度で示してくれる奴だ。

伊達に中学時代から長く友達をやっているだけあってそれぐらいは俺にだってわかる。

向こうが俺の桧月への想いを知っているように。

「ま、余計なことは口走らないことだ。お互いな」

「・・・・そういうことにしておくか。お互い、苦難の道だねぇ」

「・・・・・・・・・だな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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UP DATE 04/11/10

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