HAPPY★KANON

 

第12話

 

 

 

 

「はぁ・・・・・・・・どうしたもんだか・・・・」

生徒指導室を前にして途方にくれてる俺。

むつきママの誤解。それをどうやって解くが問題だ。

さっきのあの様子じゃ俺が何言っても聞いてくれそうにないし・・・・・。

うう・・・・困った。

ぽすっ

「どうしたの、そんなこの世の終わりみたいな顔しちゃって」

振り返ると俺の頭に手を乗せて微笑んでいるやよいママ。

「・・・・・俺、そんな顔してました?」

「ええ、それはもう♪これ以上ないって位絶望的な顔してわよ

やよいママ・・・・あなたはなんでそんなに楽しそうなんでしょうか?

「ふふ・・・よかったらわたしが相談に乗ってあげるわよ」

う〜ん、ここはやよいママに素直に相談してもらったほうがいいかな。

うん、そういうことにしよう。少なくとも俺一人で話すよりは効果的なはずだ。

「いや、実は・・・・・・・・・・」

 

 

 

「と、いうわけみたいよ」

「なぁーんだ、そうだったんですか」

やよいママの説明でホッと息をつくむつきママ。

ふー、なんとか助かったか。ありがとうやよいママ。

「でも、祐一くんも結構モテるわね〜。

彼女たちと知り合ったのは私たちがきっかけだけど、教室にまで押しかけてくるのはやっぱり祐一くんの魅力のせいかしら?」

感謝した途端にとんでもないことを言い出すやよいママ。

「ああ、もうっ!せっかくまとまりかけたのになんてこというんですかっ!」

「あら、わたしは事実を言ったまでよ?ね、むつきさん」

「え、え?な、何でそこでわたしにふるんですか?」

「だって、むつきさんも祐一くんのこと気にしてたからあんなに怒ってたんでしょ?」

「わ、わたしはママとして、その・・・祐一さんがふしだらなことをしてないか注意しようとしていただけですっ!」

う〜む、むつきママって照れながら否定する顔もなかなかいいなぁ。

「もう!あんまりからかわないでくださいっ!」

「うふふ、はい、はい」

やよいママ・・・・・・なんだか凄く楽しそうだ。絶対この状況を楽しんでるよ。

・・・・・・・ま、むつきママの誤解もなんとか解けたし、いっか。

 

 

 

「あら、相沢くん意外に早かったじゃない」

「お帰りなさい、祐一さん♪」

「・・・・・・・あれ?」

教室に戻ってみると何故か美坂姉妹がいた。

「二人とも帰ったんじゃなかったのか?」

「えへへ、せっかくだから祐一さんを待ってたんです。どうせわたしたちは帰っても暇ですから♪」

「ちょっと、栞、勝手にわたしたちって括らないでくれる?わたしはそこまで暇じゃないわよ」

「だったら、なんで待ってたの?わたしは別にお姉ちゃんも待っててって言ってないよ?」

「・・・・・栞、あとでおしおきよ」

「う〜、そんなこと言う人嫌いです」

・・・・・・まぁ、これは喜んで良いことだよな、うん。

「で、祐一さんはこの後お暇ですか?良かったら商店街を案内しようと思ってるんですけど」

「俺は全然構わないぞ」

「じゃ、決まりね。行きましょ」

ドタドタドタドタッ!ガラッ!

「祐一、わたしもいくよ〜」

「な、名雪!?お前部活に行ったんじゃないのか!?」

もの凄い音を立てて教室に入ってきたのは部活にいったはずの名雪だった。

ちなみにしっかりと制服である。

「部長さん権限でお休みしてきたんだよ。二人とも抜け駆けは禁止だよ〜」

「・・・・・・ちっ」

「・・・・・・名雪さん・・・・勘がいいです」

「・・・・・はは」

 

 

 

 

 

 

 

???「ここだよね・・・・・おにいちゃんがいる街・・・・・・」

???「ふふ・・・・・わたしのラヴにかけて絶対に見つけ出して見せるわよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

TOPへ  SSメニュー HAPPY★KANONメニューへ BACK NEXT

                                UP Date 1/13

採点(10段階評価で、10が最高です) 10
お名前(なくても可)
できれば感想をお願いします。

突っ込み、文句などがあれば容赦なくどうぞ。


次回はようやくあの二人が出ます・・・・・・一人はすぐわかるでしょうが、もう一人は誰でしょう?(笑

え?バレバレ?やっぱり・・・・・・・?