HAPPY★KANON

 

第7話

 

 

 

 

 

 

ようやく家についた・・・・・・。

なんか、転校初日から色んなことがあっただけに異様に疲れた・・・・。

我が家を見上げて今日一日を振り返る。

むつきママと一緒に学校に行って・・・・・名雪と香里に会って・・・・

五箇条先生に吹っ飛ばされて・・・・・・・目が覚めたら保健室。

そして化学の授業で爆発に巻き込まれ・・・・・放課後は悪霊に襲われるわ・・・・

霊能力を持った剣士(?)や巫女兼保険医に助けられる。

良いか悪いかは別として凄く貴重な体験が多かった気もする。

そんなことを考えながら家の鍵を開けようと・・・・・・・・・・・・・開いてる?

むつきママが先に帰ってきたのかな?

とりあえずドアを開けると、

 

 

「お帰りなさい、祐一くん

 

 

「・・・・・・・・・・・何故?」

 

 

中にいたのは先ほどと同じように巫女装束に身を包んだ三世院先生。

「なんで!?どーして先生が家に!?しかも俺より早く!?鍵は!?」

俺はまっすぐ最短距離で家に帰ってきた。先生はまだ、舞や佐祐理さんたちと一緒にいたはずだぞ!?

「祐一くん。女性には色々秘密があるものなのよ

「いや、そーいう問題ではなくて・・・・」

動揺する俺を見て楽しんでいるのか、三世院先生は楽しそうにウインクする。

ていうか、絶対に楽しんでいる・・・・・。

「でも・・・・ここにいる理由ぐらいは説明しないといけないわね」

すると、今までニコニコしてたのにいきなり真面目な表情になる。

「まず、今日あなたが襲われた霊・・・・・悪霊はね、本当なら学校になんか滅多に出ないものなのよ。

実際、今まで学校に悪霊が現れたことなんてなかったわ。一度足りともね」

そこで言葉を切って先生は俺を見つめる。

「なのに今日に限って現れた・・・・・・・しかも3体も。どうしてだと思う?」

「・・・・・・さぁ?」

真剣な顔をしていた先生は一転笑顔で、

「答えは簡単。あなたに引き寄せられて現れたの」

「はぁ・・・・・・・って、はい?」

なんか今、さらっととんでもないこと言いませんでした?

先生はなにやら一枚の紙切れを取り出すと、それを見ながら、

「どうやら、あなたは生まれつき霊力が高いみたいなの。

今まではそれが眠ってたらしいけど、多分、わたしの霊力に、共鳴する形で目覚めちゃったのね。

それで、無意識に解放されてる力に引き寄せられて霊が出た・・・・・そういうことなの」

そういって、手に持っていた紙切れを俺に見せる。

その紙には朱で、でかでかと書かれた文字が。

 

 

 

「大凶」

脇に小さく、不幸の元凶を断たないと余命1年足らず。

 

 

 

 

「・・・・・・・・・・・・・」(汗)

「このままだとさっきみたいに次々と悪霊が現れて、対抗手段のないあなたは憑り殺されちゃうわね

 

「・・・・・・それって凄くヤバイじゃないですかっ!!!!!!!」

 

そんな恐ろしいことを笑顔でさらっと言わないで下さい(泣)

「大丈夫よ。そのためにわたしがここにいるの」

「え?」

「あなたの命を救う為・・・・・当分はこの家にいさせて貰います。

ママって呼んでもいいわよ。よ・ろ・し・く・ね!祐一くん

優しく微笑んだ三世院先生はいきなり俺の顔を引き寄せて頬にキスをした・・・・・・・。

 

 

・・・・・・・ガチャ。

そんな幸せ(?)な瞬間、不意に玄関のドアが開かれる。

もちろん、そこから現れたのはむつきママ・・・・・・・じゃない!?。

「こんにちはーっ!!!!!おっ邪魔しまーす!!!!」

「たくっ、なんでオレまでつきあわなきゃいけないんだ・・・・・ってアレ?」

現れたのは昼休みに出逢った四天王先生・・・・・・・・と五箇条先生。

そういえば、放課後に俺のとこに来るようなことを言っていたが、まさか家にくるとは・・・。

って、そんなことを考えてる場合じゃない!!

当然二人には決定的な瞬間を見られてしまったわけで・・・・・・・。

「うわっ!もしかしてうづき達おジャマ!?」

「な、何やってんだ,お前等!?」

「あらあら、大変なとこ見られちゃったわね

ことの張本人である三千院先生は全く動じずにペロッと舌を出して可愛い顔をする。

・・・・・・・俺に密着した状態で。

 

ガチャ

「ただいまー」

「あ、むつきママ」

再びドアが開き、今度こそむつきママが帰ってくる。

・・・・・が、すぐにむつきママはこの光景を見て硬直する。

「ただいま・・・・・・ってあれ?祐一くんは一人暮らしでしょ?しかも・・・・むつきママ?え?お家の人?あれれ?」

「・・・・ママってむつきちゃんが?何々どーいうこと?ね?ね?ね?」

「つーか、やよい!なんでお前もここにいるんだ?しかもキ、キ、キスなんてして・・・!」

「・・・・お約束・・・・・です」

「・・・・・・・・・・二ノ舞先生!?」

いつの間にやら廊下には化学の二ノ舞先生が現れていた。

な、なんでこんなことになってるんだ!?。

だぁぁ・・・・頭が混乱している。

・・・・・・・・・・・・・・・・。

 

 

今日も日差しが眩しかったなぁ・・・・・・・・。

 

 

 

 

「・・・・・現実逃避・・・・ですね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

TOPへ  SSメニューへ HAPPY★KANONメニューへ NEXT

                                UP Date 8/8

採点(10段階評価で、10が最高です) 10
お名前(なくても可)
できれば感想をお願いします

む〜思ったより話が進まない・・・・(汗)

早いとこはづきやみなたち(?)妹も出したいなぁ・・・・(謎)