ギルバーン

製作者「いっぽさん」

全長/12.8m
全高/11.0m
重量/143.5t
最高速度/M3.6
武装:ハイパーキラークロー×2 ハイパーストライククロー×2 キラーバイトファング
   加重力衝撃テイル レーザーブレード プラズマ粒子砲 AEZ20mmビームガン
   ウイングカッター×2 火炎放射器

機体解説
旧大戦時、“暗黒軍”ガイロス帝国が造り上げた“暗黒魔竜”ギル・ベイダーのすでに石化したコアを
現代の科学力とオーガノイドシステムを用いて一部覚醒させたものを完成したばかりだった「G」に移植した結果、
完成したのがこの“白銀の魔竜”ギル・バーンである。
移植されたコアは本来のギル・ベイダーの20%のみにもかかわらず、その性能は共和国軍大型飛行ゾイドサラマンダーをも凌駕する。
また、「G」の口内にあったAEZ20mmビームガンは腹部に装備され、新たに口内には火炎放射器が設置されている。
プラズマ粒子砲の威力も20%向上したが、エネルギーチャージのために20分もの間すべての武装が
使用不可となってしまうという弱点は未だに解消されていない。
ギル・ベイダーのコアの破片を持たない量産型も多少なりとも生産されているが、
性能はサラマンダークラスで、オリジナルのバーンの比にもならないほどに落ち込んでしまった。




ZAC2101年・11月9日
夜明け前に中央大陸ダラス海沿岸部の巡回をしていたサラマンダー、プテラスで編隊された沿岸部防衛隊からの通信が途切れる。
それから約6時間後に発見されたこれら5機の残骸からは鋭い刃物で切り刻まれたかのような傷跡が発見された。
このことから、沿岸防衛隊は「何者か」の攻撃により壊滅したとされ、共和国上層部は「何者か」の調査を急がせると共に、
その恐るべき戦闘能力に言葉を失った。



ZAC2101年・11月8日
暗黒大陸帝国軍ウェルカーボン基地から1機の白銀のゾイドが飛び立った。


中央大陸ダラス海側沿岸部
夜明け前の暗闇の中をサラマンダー、プテラスで編隊された防衛部隊が巡回している。
「Sより飛行中の全機へ。あと少しで夜が明けるが、それまで気を抜かないようにしろ」
「「「「了解」」」」
「P3より、レーダーに何かの影が映りました。全機広範囲レーダーを・・・」
突如通信が切れ、一機のプテラスが爆発する。
「な、何だ!?P3、応答せよ!P3!!」
サラマンダーのパイロットが通信機に向かって叫ぶが、応答はない。
「「!!!!!!!」」
サラマンダーのすぐ横にいた2機のプテラスの翼で爆発が起こり、墜落した。
「P2、レーダーを確認後、本部に連絡を入れろ!」
しかし返答はない。
後方をみると地上で何かの爆発する所だった。
「な、なんなんだよ、一体何がおこってるんだよ!?」
そしてかれは見た。
「ッ!?」
暗闇の中、それを切り裂くように現れた白銀に輝くゾイドを
「なんだ・・・こいつは・・ッう、うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
そして、それが彼が見た最後の光景だった。
銀のゾイドの爪がサラマンダーを身体を切り裂く。
空中で砕け散ったサラマンダーを後目に、鈴色のゾイドは身をひるがえして小さく咆吼をした。


「こちら“コードG”。敵機撃滅確認」
共和国軍大型飛行ゾイド、サラマンダー。
「了解しました。スリーパーシステムを解除して帰還して下さい」
現大戦において唯一の、そして最強の大型飛行ゾイドであるこの機体は、その登場時より幾度と無く帝国に
苦汁をなめさせてきた。
「・・・スリーパーシステム解除。これより帰還する。熱いコーヒーを沸かしておいてくれ」
しかし、ついにそれすらも上回るゾイドが帝国に出現したのだ。
「了解しました。熱いお風呂も沸かしておきます」
「そうしてもらえると助かるな」
「お背中、お流しいたしましょうか?」
共和国軍の暗黒大陸上陸まで許してしまった帝国であったが
「それは遠慮しておくとしよう」
これ以上の屈辱は決して許しはしないだろう。
「イジワルですね」
「何と言われようとダメだな」
「ダメですか」
眠れる獅子が目覚めるように
「絶対にダメだ」
今、帝国の逆襲が始まろうとしていた・・・

 

管理人のコメント
以前、投稿していただいた『G』の完成形ですね。
翼をつけるだけでも全体の印象が変わるもんですね〜

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