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第4話

「スカイアイへ、もうすぐ未確認機に接触する」

クリスはそう言ってレーダーを見た、自分の青い点の他に前方に赤い点が3つ光っていた

「ゼネラル機か?・・・・・にしちゃ遠くまで来たな・・・・・」

クリスがそう呟いたのも無理はなかった、今いるのはUPEOの空軍基地から東に100キロ程の海岸近く、もしもゼネラル機だとしたら敵対するニューコムの基地があるワイアポロ山脈を越えてきたことになる、普通ならば山脈を越える前に防空レーダーに関知されて迎撃されたはずである、クリスはそのことに疑問を抱きつつ更に高度を上げた

『SARF06へ、もうすぐ見えるはずだ』

空中司令機からの声がそう言ったと同時に、フランカーのHUDの遙か上空に黒く塗装された3機の大型機の姿が映し出された

「目標を確認した、墜としてもいいか?」

『機種と所属を特定しろ、墜すのはそれからだ』

「りょーかい」

クリスはそう言って、フランカーを更に上昇させた、現在高度は28000メートル、フランカーの上昇限界高度まで5000足らず、しかもスピードは1000キロあまり失速するギリギリのスピード、クリスは失速しないよう気を付けながらフランカーを編隊に近づけた

「目標のシルエットを確認・・・・・・・R−531とRF−12A2が2機だ!」

RF−12A2“ブラックバード”、ゼネラルが開発した高々度偵察戦闘機だ、そしてR−531“モビュラ”これはゼネラルと敵対しているニューコムの高々度攻撃機だ、敵対している両勢力の戦闘機が一切の戦闘も行わず仲良く編隊を組んで飛行していた

『間違いないのか!?ホントにゼネラル機とニューコム機が編隊を組んでるのか!?』

「間違いない!」

クリスはそう言って上空を睨み付けた

『SARF06へ、全兵器(オール)使用(ウェポンズ)自由(フリー、敵編隊を全機撃墜しろ』

「了解!」

クリスは先ほどの気楽な雰囲気から一転して、敵編隊の後ろにフランカーを進めた

「ターゲットロックオン、SARF06ミサイル(フォック)発射(ス2)!」

クリスはそう言ってミサイルを発射した、ミサイルは白い功績を残して護衛していたブラックバードに向かって突き進み、爆発した

「?・・・・・あの機体・・・・」

クリスはそう呟いて燃えながら墜落していくブラックバードの尾翼を見つめた、そこには、蒼い滝をモチーフにした独特のマークが描かれていた

「ゼネラル機じゃない!見たこともないマークが入ってる!」

『なんだと・・・・・・・・クーデター軍の残党か?』

管制官が絶句している間にクリスはもう一機撃墜した

『全部撃ち落とせ!敵のデータが分かるかも知れない』

「わかってる!」

クリスはそう言って再びミサイルを発射した

 

 

『全機撃墜確認、よくやったな』

クリスは管制官のその声を聞いて機首を基地の方に向けた

(あいつら・・・・・なんなんだ?)