second connect2

 

第3話

『コントロールより迎撃隊へ、お客さん20人は北北東より接近中、このままのスピードだと2分後に衝突する』

管制塔からの通信がクリスのフランカーに入った

「了解」

『SARFのエース、聞こえてる?』

無線から雪花の声が聞こえた、と、同時に、フランカーの真横に紅いデルフィナス#4が飛んできた

『どっちが多く落とせるかやってみる?』

「・・・・オレが勝ったらどうする?」

『そーね・・・・・未だこっちにいるんでしょ、今日の晩御飯でどう?』

「・・・・乗った、晩飯代用意しとけよ」

そう言ってクリスはフランカーを加速させて、ゼネラルの編隊に向かって進んでいった

 

『後ろだッ気をつけろッ!』

クリスはエリックからの通信を聞いてフランカーを加速させて宙返りさせた。が、アラートは一向に鳴りやまない

「しつこいッ!」

クリスはそう言ってフランカーの機首をかなりの急角度で上げて、そのまま急減速させた、

昔ロシア空軍のエースパイロットが編み出した“コブラ”という荒技だ、その荒技をクリスはやってのけたのだ。

結果、後ろを取っていたF/A−32“アーン”の後ろを逆に取り返す事になった。

そしてミサイルを発射し、アーンを破壊した。その直後再びアラートが響いた

「クソッ」

クリスはそう言ってフランカーを反転させて、迫ってきたミサイルをかわした

「こいつかッ」

クリスはそう呟くと先ほどまで背後を取っていたF−22C“ラプターU”の背後につくとミサイルを立て続けに二発発射した、

ラプターはすぐに旋回してミサイルをかわそうとしたが、それよりも早くミサイルがラプターのエンジンと尾翼を破壊した、

その直後再び大音量のアラートが鳴り響いた、クリスは反射的にフランカーを右に急旋回させて

後ろについたXFA−36A“ゲイム”をかわそうとしたが、ゲイムはしつこくフランカーの背後にまとわりついていた、

ゲイムがミサイルを発射しようとして機体下の兵器庫を開けた次の瞬間、薄い紫色をした光球がゲイムに当たったように見えた。

直後、ゲイムは爆発して下界に吸い込まれるかのように墜落していった

『大丈夫?』雪花の声が無線から聞こえた

「ああ、何とかな」

クリスがそう言った直後、レーダーが敵の接近を警告した

「行くか」

クリスのその言葉を合図に、2人は編隊を組んで新たな敵目掛けて進んでいった

 

 

『敵部隊は撤退を開始した、全機帰還せよ』

その通信が入って、UPEOとニューコムの戦闘機は基地に向かって飛んでいった、

しかし、クリスと雪花の対決は5対5、引き分けだった、この後2人が夕食のことでもめたのは言うまでもない